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育児スクリプト:トラブルシューティングから学ぶ、効率的なパイプラインを目指すTAの旅

André Moreira
公開: 2024.04.19  更新: 2024.04.19
初めての子供を持ち、仕事と子育ての両立の様々なチャレンジを個人経験として共有致します

【要件定義】はじめに

初めまして、STUに所属しているテクニカルアーティスト(以下TA)のモレイラです。今回初めて弊社のブログで記事を書く機会をいただきましたので、直近体験した仕事と子育ての両立について書いてみようと思います。

ひとまず私の背景について簡単にお伝えさせてください。STUに入社したのは2020年、まさに新型コロナウイルスの感染拡大の真っ最中でした。それまで前職では3Dアニメーションをはじめ、UIや企画サポートなど、幅広い仕事をしていました。プログラミングの知識も多少あったので、スクリプトやちょっとしたツールを自分なりに作っていましたが、TAという職種を本格的に始めたのはSTUに入ってからでした。コロナ渦ということもあり、会社の方針でリモートで仕事を始め、少しずつできることを増やし、TAとしての成長に挑んできました。

妻は別の業界で仕事をしており、近年はやはりコロナの影響でリモートとオフィス出社を交互にしながら仕事していました。リモートの日は自宅がオフィス化して、二人で仕事していました。

【設計】新しい生活

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そんな中、我が家に子供が来てくれたのは2022年11月末です。もともと2023年の1月生まれの予定だったのですが、突然な早産となり、しばらく病院に入院していたため、当初はとても心配していましたが、今では本当に早産だったのか?!と思うくらいに元気にすくすくと成長してくれています。

息子が生まれた11月時点では育児休暇の準備もまだ進められておらず、妻と相談した結果、子供の退院後はしばらく妻の実家で過ごすことになり、私の育児休暇の開始時期は二人が我が家に帰ってきてからにしようということになりました。

休む時期や期間のことで悩むことが多かったですが、会社の理解と協力を得て、無事に2023年5月から休みをいただき、3人での生活が始まりました。

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初めての子供でなかなか慣れないことがたくさんある中で、戸惑った場面は数え切れません。例えば、子供が生まれて最初の数か月間は3時間おきにミルクを与えるのですが、それはそれは大変なものでした。ミルクの用意、赤ちゃんのげっぷ、吐き戻し対応、哺乳瓶の洗浄や消毒、再度寝かしつけ…。この対応を毎日昼夜問わずにやると、妻も私も寝不足になり、日中のエネルギーもなかなか湧きません。さらに子供が夜中に泣いたりするとまともな睡眠時間も取れませんし、ミルクをあげた後しばらく抱っこしていないと戻してしまったりして再び起きてしまったり、お漏らししたり…てんやわんやの生活でした。この日々の生活の繰り返しで、家事や他のやることが全く進まず、私も妻もお互いにイライラしたりして、気分がなかなか晴れないこともしばしばありました。

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産後なかなか体力が回復しない妻のこともあり、再度会社の許可を得て、最初に決めていた4か月の育児休暇期間を延長し、子供が1歳になるまでに取らせていただきました

【開発】何より幸せな時期

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振り返るととても大変な時期でしたが、少しずつ子供の様子も安定してきて、妻と一緒に子供の成長を見届けることができることがかけがえのない経験でした。初めて離乳食をあげた時、初めて寝返った時(そして寝返り返った時)、つかまり立ちを突然できるようになった時、上手にバランスをとりながら自分で数歩歩けるようになった時、自分でおもちゃを選んで遊べるようになった時…

数えきれないほど嬉しい出来事の連発でした。そして一つずつできることが増え、子供のまぶしい笑顔が目の前にあると、大変だったはずのことがもう頭の中から消え去ってしまうのでした。何より、子供が良く笑ったり微笑んだりしてくれる、その一瞬一瞬が幸せです

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色々な人から話を聞くと、ある程度長い育児休暇を取る男性はまだまだ少ないように感じます。「お父さんは出稼ぎ、お母さんは子供の面倒」はもう時代遅れの考え方だと思います。子供が生まれてからの1年間はとても大変で、お母さんにすべて任せきりというのはどれだけ過酷な状況なのかがまだ十分理解されていません。

しかしこの1年は大変であることと同時に、子供の成長が一番加速する期間でもあるので、その成長を間近で経験することが本当にうれしかったです。父親としての大事な成長にもなり、世界のお母さんの苦労をより理解できるようになるので、ぜひ世間の男性にもっと積極的に育児休暇を長くとってもらいたいと思います。

育児休暇中は時間とエネルギーがほとんどすべて子供に吸収されていましたが、仕事がない分、ある意味、心に違う余裕がありました。そのわずかな余裕を使って何かいつもと違うことがしたいと思い、会社が支援してくれる資格制度を利用し、CGクリエイター資格を取得しました。隙間時間でしか勉強できませんでしたが、なんとか合格につなげることができて本当に良かったです。

【テスト】復職と入園に向けて

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育児休暇終了後は無事に復職し、休暇前に担当していた仕事に戻ることになりました。復職してから、子供の成長に合わせて今度は仕事も両立しなければなりません。数か月が経って一日の流れがある程度安定しました。

今年の4月子供が保育園に入園する予定だったので、入園までしばらく家で一緒に過ごし、毎日変化の日々でした。基本的に私は仕事に集中しながら、妻が子供の世話に専念してくれていました。リモートで仕事ができる日は子供と一緒にご飯を食べたり、休憩時間に少し遊んだり、夜はできる限り一緒にお風呂に入る等、子供と関わる時間を作っていました。

<入園前リモートの日の基本的な一日のスケジュール>
 7時 起床、子供の着替え
 8時 子供と朝ご飯、子供と遊び、家事
10時 業務開始
13時 家族で昼ご飯
14時 業務再開
18時 子供の夕飯(妻が子供と一緒に食べます、私は仕事)
19時 業務終了、夕飯
20時 お風呂
21時 就寝/家事と自由時間
子供と添い寝する担当を妻と私とで毎日交代するようにしています。一人が子供と一緒に寝て、もう一人は家事をしたり自由時間を過ごしたりして、気分転換をしながら工夫して育児をしていました。

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復職してから、子供のことは大体妻がやってくれています。父親としてもっと子供と関わりたいですが、仕事をしながらですと、時間の制約がある分、どうしても限界を感じます。その代わり、空いた時間でできることをやって、妻が少しでもスムーズに育児ができるように努力しています。

オフィス出社の場合は妻が子供と一緒に寝て、私は朝早く家を出ていました。時間が早くて朝は子供にほとんど会えずに洗濯物やお風呂洗いなどできる家事を片付けてから出社して、帰ってきて間に合えば子供と一緒にお風呂に入っていました。家に着く頃には子供がすでに寝ていることもあったので、その場合は自分の夕飯とお風呂を終えてから一緒に寝ていました。そう考えると、妻の日々の努力に感謝しても感謝しきれません

【デプロイ&保守】これからの新たなステージ

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今年の4月の子供の入園に合わせて、妻も復職することになりました。そうなると、今度は送り迎えの時間も考慮する必要が出てきますし、一日のスケジュールがまたガラッと変わります。会社に間に合うように逆算して朝の支度をしています。子供が入園してから色々始まったばかりで、一部はまだ安定していない項目もありますが、入園後の一日のスケジュールは以下の流れになります。

<入園後の基本的な一日のスケジュール>
 5時  私と妻起床、朝ご飯と家事
 6時  子供起床、朝ご飯
 7時半 保育園へ送り(私)、会社へ移動(妻)
 8時半 会社へ移動(私)
10時  業務開始
18時半 保育園へ迎え(妻)
19時  業務終了
19時半 夕飯(子供、妻)
20時  子供のお風呂
20時半 帰宅、夕飯(私)、間に合えば子供とお風呂に入ります
21時半 就寝/家事と自由時間

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子供の入園と同じタイミングで会社へのオフィス出社も毎日に切り替え、妻と二人で分担して何とかここまで来られました。それまでも会社にはリモートやオフィス出社、勤務時間含めて柔軟に調整をしていただき、本当に助かりました。仕事と子育ての両立はきっとこれから更なる課題が出てくると思いますが、会社やお客様に助けていただき安心して仕事に臨める環境であることにとても感謝しています

これからも子供の成長を見届けながら、取得した資格も活かし、更なるTAとしての成長に挑み、仕事と子育て両方に尽力してまいります。

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参考リンク

※ぜひこの記事を機に育児休業制度について詳しく知っていただきたいです。以下のリンクを参考にして下さい。

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上記に記載したように、初めての子供で特に最初の数か月分からないことばかりでした。
その都度妻と相談して、日々の課題をクリアするために様々なベビーグッズを手に入れて、今でもとても助かっています。
いくつかピックアップしましたので、もし興味ありましたらチェックしてみて下さい。